【著者】宮部みゆき
【発行日】1992年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった
【キーワード】自己破産,なりすまし，個人情報
【NDC】913.6 : 日本文学–小説．物語
なぜ自分の存在を消さねばならなかったのか
『火車』は、休職中の刑事、本間俊介が遠縁の男性に頼まれ、彼の婚約者、関根彰子の行方を捜す物語です。彰子は自らの意思で失踪し、足取りを徹底的に消します。なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか、彼女は一体何者なのか。その謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていました。この作品は山本周五郎賞に輝いた、ミステリー史に残る傑作です。
マヒマヒさん、また古い作品を読みましたね。作品の舞台が東京の下町なので、風景描写がレトロ感ましましですね。
失踪の謎が、徐々に赤らかになっていく過程は、ミステリーとしても面白いですよ。特に最後のシーンが、私は好きです。余韻というか・・・・。
著者の宮部みゆき氏は、アニメにもなった『ブレイブストーリー』の原作者だよね。本書を読んだけど、全く雰囲気が違うね。
でも、作中の個人情報のガバガバさが、なんとも昭和感をただよわせてるね。
そういうのを含めて雰囲気を楽しんでください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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