-6輪2足でどこまでもー 管理人 甲斐駒仙丈 
あがり
あがり

あがり

【作者】松崎有理 

【発行日】2011年

【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。

【キーワード】出すか出されるか法/創元日本SF

【NDC】913.6 小説.物語 近代:明治以後

理系女子ならではの視点

『あがり』は、理系女子ならではの視点と、大胆で繊細なアイデアが光るSF連作集である。

表題作「あがり」は、尊敬する恩師の死をきっかけに、幼馴染みの男子学生が奇妙な実験を始める物語である。男子学生は研究室の試薬と装置を占有して実験を始めるが、思わぬ結果を生み出してしまう。

その他にも、「あがり」には、さまざまなテーマを扱った作品が収録されている。どれも、理系女子ならではの視点と、大胆で繊細なアイデアが光る、魅力的な作品である。

収録作品

  • 「あがり」
  • 「ぼくの手のなかでしずかに」
  • 「代書屋ミクラの幸運」
  • 「不可能もなく裏切りもなく」
  • 「幸福の神を追う」
  • 「へむ」

ムアムアさん、私も読みました。理系、特にバイオ系の研究室にいた人は、思わずニヤッとしてしまいますね。落ちも理系の人の方がよりすっきり、もしくは空恐ろしく感じる内容になっていましたね。

東北大学がモデルになっているのかな? 現実にある設定にしながらも、有名な科学雑誌「Nature」を「自然」、「Cell」を「細胞」など、用語を漢字で言い換えているところが、ちょっと非日常というか異世界感をかもしだしている。

あと「出すか出されるか法」でしたっけ。現実にあったら怖いですね。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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