-6輪2足でどこまでもー 管理人 甲斐駒仙丈 
寂聴 源氏物語
寂聴 源氏物語

寂聴 源氏物語

【著者】瀬戸内寂聴

【発行日】2023年

【おすすめ度】★☆☆ 面白かった

【キーワード】源氏物語

【NDC10版】913.369 : 日本文学–小説.物語

源氏物語の世界にすっと入り込む

『寂聴 源氏物語』は、全54帖から厳選された27帖を、現代語で読みやすく訳された源氏物語入門に最適な書籍です。寂聴先生は現代女性の視点から、源氏物語の登場人物たちの行動や心理を深く掘り下げ、現代語訳しています。寂聴先生の訳は、とても読みやすく、源氏物語の世界にすっと入り込むことができす。特に、女性キャラクターの心理描写が丁寧で、共感できる部分が多かったです。

源氏をはじめとする男性たちは、現代社会から見ると問題のある行動をとることもありますが、寂聴先生は彼らの行動を単に批判するのではなく、当時の社会背景や価値観を踏まえてうえで書かれているように感じます。

源氏物語は、1000年以上前に書かれた作品ですが、現代社会にも通じる普遍的なテーマがたくさん描かれています。『寂聴 源氏物語』を通して、人間の本質や生き方について改めて考えさせられます。

マヒマヒさん、前回はたしか阿刀田高氏の訳を読んで、投稿していましたね。何か違いがありましたか?

阿刀田高氏は、光源氏の行動を男目線で書かれていると感じましたが、寂聴先生の訳は、当時の女性視点での考え(打算や出世など)も書かれていました
もちろん源氏物語自体が光源氏視点なので、その視点での描写が多いのですが。

やっぱり光源氏は、浮気性の最低男だった?

・・・・やっぱり最低ですね・・・・。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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