【著者】柘植久慶
【発行日】1989年
【おすすめ度】★★☆ 面白かった おすすめします
【キーワード】ベトナム戦争,特殊作戦,要人誘拐
【NDC】916(NDC8版)
徹底的に感情描写を省いた文章
『グリンベレー赤の殿下を狙え』は、ベトナム戦争を舞台に、主人公のグリンベレー隊員が特殊作戦を遂行するために武器や人員を集め、北ベトナム軍の指導者の一人「赤の殿下」の誘拐(のち暗殺)任務に挑む姿を描いた戦争小説(?)です。主人公たちは、少人数で敵陣奥深くへ潜入し、様々な困難を乗り越えながら、赤の殿下を追い詰めていきます。
著者は、自身がベトナム戦争で実際に経験したことを基に、リアルな描写で戦争の残酷さを描き出しています。著者の徹底したた現実主義、能率主義の姿勢は、本書の徹底的に感情描写を省いた文章に反映されています。
PR
PR
PR
仙丈さん、前投稿に引き続き、ベトナム戦争がテーマだね。僕も読んだけど、よりリアルよりになったね。前半の淡々と進む準備パートが、より後半の戦闘パートを引き立ててる。
本書では、ランボーやコマンドーみたいな戦場のヒーローはいない。特殊作戦ってこうやって実行されるんだな、と感じますね。
前投稿で「グリーンベレーの小隊が、君たちをカモフラージュするために動いている・・・・」という描写があって、『ファイブフィンガーズ作戦』が本書の作戦とリンクしているな、とも感じました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
にほんブログ村に参加しています。バナーをクリックしていただけると励みになります。