【著者】石井光太
【発行日】2023年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった
【キーワード】相対的貧困,絶対的貧困
【NDC10版】368.2 : 社会病理
日本人の6人に1人が貧困層
『世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル』は、日本は世界でも有数の経済大国でありながら、実は貧困問題を抱えていることを突きつけます。
「日本人の6人に1人が貧困層」という衝撃的な事実から始まり、世界と日本の貧困の状況を様々な角度から比較分析しています。途上国の絶対的貧困と、日本の相対的貧困は、その性質が大きく異なることを丁寧に説明してくます。日本の貧困が、単にお金がないという問題だけでなく、教育の機会の不平等や、社会からの孤立、そして精神的な苦しみなど、多岐にわたる問題と深く結びついているという点です。
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マヒマヒさんが興味を持っている「貧困問題」のルポですね。本書はどうでした?
日本の貧困と世界の貧困の原因や性質が大きく異なることを、具体例を挙げて説明してくれているところが印象的でした。
僕も読んだよ。僕が納得いかないのは、なんで違う尺度(相対的貧困vs絶対的貧困)で物事を比較するのか、ってこと。先進国と発展途上国では購買力が違う、というなら物価指数で補正すればいいのに。違う問題を同じ「貧困」という言葉でくくってしまうのが間違っているよ。
理系らしい感想ですね。確かに「食べ物がなくて餓死してしまう」という問題と「周りの人より住居・教育・労働環境が劣悪」という問題は同じではないとは思います。
結構議論が盛り上がってしまいましたね。遅ればせながら私も本書を読んでみます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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