-6輪2足でどこまでもー 管理人 甲斐駒仙丈 
生命とは何か 物理的にみた生細胞
生命とは何か 物理的にみた生細胞

生命とは何か 物理的にみた生細胞

【作者】E.シュレーディンガー 

【発行日】1951年(原書1944)

【おすすめ度】★★★ 大変面白かった。 絶対読むべきです。

【キーワード】統計物理学/生物学

【NDC】467.3 : 遺伝学

量子力学から見た生命観

『生命とは何か 物理的にみた生細胞』は、量子力学の創始者の一人であるシュレーディンガーが生命の本質を探求した書籍である。本書では、物理学、特に統計物理学の視点から、生命とは何かを論じている

シュレディンガーといったら量子力学の大家ですよね。そんな人が生物学について興味を持っていたんですね。

この本は1944年に出版しているから、実はDNAの二重らせん構造が明らかになる前なんだよね。

それなら、今の生物学者の方が、生命について詳細に語れるのでは?

確かに現代の分子生物学の知見からしたら、本書の生物学的な説明は、間違っている部分もある。だけど、物理学の立場から見た生命現象の本質のとらえ方は、現代でも色あせていないと思う。
また仏教的な生命観って、量子力学とちょっと相性がいいというか。本書でも最終章で触れている。

私も仏教の世界観には興味があるので、読んでみようかな。

文系の人には、ちょっと理屈っぽいけど、そういうところは流して読めば、興味深い考え方や視点を得られると思うよ。
僕は、下記の話(要約)が目からウロコだったな。
“原子はなぜ小さいのか、ではなく、人間はなぜ大きいのか、と考える。”
“蒸気機関を知る人が電気モーターをみて、別の力が働いていいると考えるが、心霊現象ではないとわかる。”

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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