【作者】山中伸弥
【発行日】2012年
【おすすめ度★☆☆ 面白かった。
【キーワード】iPS細胞/ES細胞/VW/阿倍野の犬実験/PAD
【NDC】491.11 基礎医学 組織学.細胞学.組織培養.顕微解剖
山中先生の率直な言葉が随所に登場
『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生の人生とiPS細胞研究に関する自伝である。本書では、山中先生の率直な言葉が随所に登場する。研究に対する思いや、人生に対する考え方など、山中先生の素顔を垣間見ることができる。
山中伸弥先生の人生とiPS細胞研究
本書は、山中先生の幼少期からノーベル賞受賞までの人生を、時系列に沿ってわかりやすく解説している。また、iPS細胞研究の歴史や、iPS細胞の可能性についても、詳しく解説している。
iPS細胞研究の未来
本書では、iPS細胞研究の未来について、山中先生の考えが語られている。iPS細胞がどのように社会に貢献していくのか、考えるきっかけを与えてくれる。
ムアムアさん、私も読みました。理系人間にとっては山中先生の幼少期の話は共感が持てますね。
また印象に残るキーワードありましたね。『阿倍野の犬実験』の話はよかった。
『VW:Vision and Work hard』と『PAD:Post America Depression』かな。「ビジョンをもってよく働け」「アメリカ帰りうつ病」って日本の研究環境の貧しさを表している・・・。
私は、本書出版の後に発生する「STAP細胞騒動」について考えさせられました。何が違ったんだろうと考えたとき、本書に書かれている山中先生の教訓が思いつきました。
・科学は驚きに満ちている(予想通りにはならない)
・準備なしに患者さんに使用してはならない(十分に確かめる)
・先生の言うことをあまり信じてはいけない(先入観をもたない)
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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