【作者】角田光代
【発行日】2011年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】閉所恐怖/昭和の男と女/水子
【NDC】913.6 日本文学 小説.物語 近代:明治以後
名前をつけてはいけない
角田光代著「かなたの子」は、2011年12月に文藝春秋から刊行された小説です。本作は、生まれる前に亡くなった子に名前をつけてはいけないという日本の古い言い伝えを題材に、母親の愛と喪失を描いた物語です。
マヒマヒさん、私も読みました。昔の風習ってちょっと怖いところありますよね。
閉塞感の中にも、母親の愛情が感じられる作品です。
ちょっと残酷な気もしますが、それなりに意味のある風習なんでしょうね。
その他収録作品
『おみちゆき』即身成仏の話、密室の怖さと人の無知の残酷さを感じます。
『同窓会』子供の遊びで、友達をトランクに閉じ込めてしまう話。
閉所恐怖症ではないですが、ちょっと寒気がします。
『闇の梯子』『道理』『前世』『わたしとわたしではない女』:身勝手な男の話
一刀両断ですね。
その他と『かなたの子』『巡る』と続きます。
全体的に人間の生々しさを感じる作品群です。夏に読むとちょっと涼しくなるかもしれないですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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