【作者】池井戸潤
【発行日】2011年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】銀行員/融資/中小企業/相続
【NDC】913.6 小説.物語 近代:明治以後
父の遺言には・・・・
池井戸潤著『かばん屋の相続』は、池上信用金庫に勤める主人公が、取引先である松田かばんの社長の急逝後、残された二人の兄弟の間で起こった相続トラブルに巻き込まれる様子を描いた短編小説です。
松田かばんの社長の遺言には、会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていました。意気揚々と乗り込んでくる長男。実質松田かばんを切り盛りしていた弟は独立します。そんな中、長男は主人公に追加融資を依頼してきて・・・・・。
この小説は、相続トラブルという身近なテーマを扱いながらも、人間の愛憎、葛藤を深く描いた作品です。池井戸潤の巧みな筆により、登場人物たちの心情がリアルに伝わってきます。また、小説の舞台となっている池上信用金庫の描写も細かく、金融業界の裏側を垣間見ることができます。
マヒマヒさん私も読みました。池井戸氏得意の銀行物、中小企業物ですね。短いからちょっとしたすき間時間に読めますよね。
お約束の逆転劇で爽快感ありますしね。
俺も読みました。ちょっと兄がかわいそうだけど、実は兄もグルなのでは?
私もそうだといいな、と思いました。
他5篇
他に『十年目のクリスマス』『セールストーク』『手形の行方』『芥のごとく』『妻の元カレ』が収載されています。
女の嫉妬って怖いね。
男の妬みも怖いわよ。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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