【作者】佐藤大介
【発行日】2021年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】死刑冤罪事件/残酷な刑罰(憲法36条)/絞首刑/終身刑
【NDC10版】326.41 刑法. 刑事法 死刑. 体刑
死刑の現実
『ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル』は、佐藤大介氏によって執筆された作品であり、死刑制度に焦点を当てたルポルタージュです。本書では、法務省が隠そうとする死刑の現実を描きながら、その背後に潜む諸問題について深く掘り下げています。
佐藤大介氏は、徹底的な取材と情報収集を通じて、死刑制度の実施状況や死刑囚の実態、そして処刑のプロセスについて明らかにしています。また読者に死刑制度に対する考えを促すと同時に、人権、公正な裁判、社会正義といった重要なテーマについても問いかけます。佐藤氏は個別の事件や死刑囚の人間ドラマに焦点を当てながらも、それらを通じて日本の死刑制度全体の問題点や限界を浮き彫りにしています。
マヒマヒさん、私も読みました。著者は、死刑反対の立場で書いていますね。
そうですね。死刑囚や死刑囚の世話をする人、執行人からの視点の話が多いですね。
私も読みました。私としては著者と反対の立場ですね。被害者本人や被害者の家族側の視点のエピソードがほとんどないところに反感を覚えました。
わかります。私も「諸外国より遅れている」というような論調はちょっと違うかと。でも著者は、そういうことを含めて、今の日本は議論すら封じ込められている、ということを問題視しているのではないかと思います。
確かにそうですね。家族や友人と話すには、重すぎるし、微妙な話ですよね。ちなみに私は、どちらかというと死刑反対ですかね。死刑囚の人権や同情というより、執行人の負担と死刑冤罪の存在ですね。
最近私は冤罪関連の本を読んで投稿しているので、その危険はあると思ってしまいました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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