【作者】田辺聖子
【発行日】1985年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】大阪弁/車いす/大人の恋愛
【NDC】913.6 日本文学 小説.物語 近代:明治以後
車いすのジョゼと大学生の恒夫の物語
『ジョゼと虎と魚たち』は、田辺聖子氏による短編小説です。物語は、下肢麻痺の少女(?)・ジョゼと、彼女を支える大学生・恒夫の関係を通じて、恋愛とは?幸福とは?と読者に問いかけてきます。
ジョゼは、生活保護を受けながら祖母との二人暮らしをしている少女です。彼女は外出を制限され、孤独な日々を送っています。ある夜、ジョゼの車椅子が坂道から突き落とされる事件が起こります。その出来事をきっかけに、恒夫がジョゼの生活に関わるようになります。
今回も映画の原作ですね。私も映画しか見てないですが、原作小説はどうでした。
短編なので、あっさりしてますが、それだけに読者に考える余地をあたえてくれます。淡々と進む感じが、日常の中の非日常感があって、かえって登場人物に共感が得られるというか・・・・・。わかります?
大人の恋愛の短編集
『ジョゼと虎と魚たち』表題作を含む短編9篇を含む短編集です。
お茶が熱くてのめません
うすうす知ってた
恋の棺
それだけのこと
荷造りはもうすませて
いけどられて
ジョゼと虎と魚たち
男たちはマフィンが嫌い
雪の降るまで
『ジョゼと・・』以外は昭和の大人恋愛、という感じだね。結構エロチック。
主人公の女性は大阪弁を話すので、関東人にとってはそう感じますね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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