【作者】ダニエル・カーネマン オリヴィエ・シボニー キャス・R・サンスティーン
【発行日】2021年
【おすすめ度】★★☆ 面白かった。おすすめします。
【キーワード】ノイズ/バイアス
【NDC10版】141.5 思考.想像.創造性
表紙_タイトル
組織の判断に影響を与える『ノイズ』
『NOISE 組織はなぜ判断を誤るのか』は、ダニエル・カーネマン オリヴィエ・シボニー キャス・R・サンスティーンによって執筆された書籍であり、組織内での判断の誤りとその原因について分析されている。
本書では、人間の判断に影響を与えるバイアス(認知のゆがみ)に加えて、組織の判断に影響を与える「ノイズ」に焦点が当てられている。ノイズとは、同じ情報に対して異なる判断がなされる現象であり、組織の意思決定において重大な問題となる要素である。
以下は、本書の要点を箇条書きでまとめたものである。
- ノイズは、組織内の判断の一貫性を妨げる要因であり、同じ情報や条件下でも異なる結果が生まれる。
- ノイズの原因は、人々の主観的な判断や評価のバラつきによるものである。経験や知識、感情に基づいた判断が行われるため、結果としてばらつきが生じる。
- ノイズは、組織内のさまざまな部分に存在し、例えば人事や採用の判断、評価や報酬の決定、裁定や訴訟の判定などに影響を及ぼす。
ムアムアさん私も読みました。タイトルの『NOISE(ノイズ)』とは、判断のバラツキ、ということですよね。バイアス(偏り)と対比して、実例を示しながら解説してくれる点がよかったと思います。
『バラツキ』ではタイトルとしてどうかと思いますが。
『ノイズ』軽減の道筋
- ノイズの影響を軽減するためには、客観的な情報や基準の明確化、統計的手法やアルゴリズムの活用が重要である。組織内の一貫性や公平性を確保するため、意思決定プロセスの見直しが必要である。
- 組織がノイズによる判断の誤りを減らし、より正確で公正な結果を得るためには、組織文化の改善や意思決定の透明性、トレーニングや教育の提供などが求められる。
組織の成果向上や効果的な意思決定を追求するためには、ノイズの存在を理解し、その影響を最小限に抑える取り組みが重要であり、本書はその道筋を示してくれている。
多くの人が集まる組織(≒N数が多い)では、バラツキは平均値に収束するので、バイアスに比べて、それほど悪影響はないのでは?と考えていました。本書ではそれを覆す視点をあたえてくました。
難しくてよくわからないです。
『ノイズ』 → あまのじゃく、気分屋
『バイアス』 → 差別、偏見
ということですか?
まあ大体そういうことですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
にほんブログ村に参加しています。バナーをクリックしていただけると励みになります。