ギャラリー
この木なんの木?
木の概要 樹齢推定六百年、目通り幹の周囲六.四五m、樹高十四.五m、東西二十二m、南北二十m
(中約)
往古より丸尾宮澤氏所有地且つ所有木
昭和二十三年(1945)より丸尾耕地共有地且つ共有木
昭和三十年(1955)より官行造林地として長野営林局と契約の為南向村(現中川村)へ所有権を移転す。
案内標識より
推定600年。古くからこの木の存在が知られていたということでしょうか。幹回りの苔むした感じが、風格を感じます。
由来
文明元年(1469)丸尾村、宮澤播摩源宗長の代 このブナの木を御神木と定め、根本へ祠を建立す。
諏訪大社の御神体として薙鎌をこの祠へ祭りブナの木明神と称して毎年三月初の酉の日を祭日として祝い祭ってきたが、明治初年、丸尾熊野神社へ移奉す。
御神体薙鎌の謂
鳥の形に作ってある鎌(宮澤氏にて保存)風を薙ぐ(鎮める)即ち風鎮めの神である。
当時、諏訪大社より分社の印としてこの薙鎌の下付を受けて祭ったものと思われる。
案内標識より
なるほど。今から約550年前にはすでに御神木とされていたということですね。ということは推定600年というのは間違っていない、というかそれ以上なのでしょう。
このあたりは、諏訪大社が近く、その影響の濃さがうかがえます。
コラム:陣馬形山キャンプ場
丸尾のブナから林道を上がったところに、『陣馬形山キャンプ場』があります。某キャンプアニメで有名になったキャンプ場です。全国的にはこちらの方が有名かもしれません。
キャンプ場を抜けて、木道を少し上ると陣馬形山の山頂です。ここからの眺めは最高で、ふもとには、伊那市や駒ケ根市が見えます。正面は中央アルプスで、晴れていれば宝剣岳や空木岳、木曽駒ケ岳といった名山が見えるのでしょう。残念ながら、本日は雲がかかっていて見えませんでした。
キャンプ場に泊まれば、中央アルプスに沈む夕日や、ふもとの町の夜景きれいなのでしょう。機会があれば、実際に泊まって、このサイトで紹介したいと思っています。