再びの転落劇
前作『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』は、井川氏がカジノでのギャンブルで巨額の借金を抱え、逮捕・服役した経緯を赤裸々に綴った作品でした。本作は、井川氏が服役から出所した後の人生を描いた作品です。
出所後は、再びカジノでギャンブルをする生活を送りますが、そこで思わぬ成功を収めます。しかし長くは続かず、再びの転落劇が描かれます。
続きがあったんですね。出所後もギャンブルにはまっていたなんて、知りませんでした。お金はあるところにはあるんですね。
本当に、○○は死ななきゃ治らないんですかね。(怒)
創業家排除、そして父の介護
本書では、再度のギャンブルでの転落後のことが描かれています。大王製紙社内の創業家(井川家)排除の動き、そして父の介護。本書はギャンブル依存症に陥った個人の自叙伝にとどまらず、ビジネス書やノンフィクション小説として、井川氏の告白を通して、私たちに、人間の心の闇と再生の可能性について考えさせてくれます。
後半は、マヒマヒさんが好きな、社内政治の話もあるね。著者は現政権側で、クーデター側のことを悪者にしているけど、こんなお金の使い方をするトップをそのままにしておけないよね。株式会社なんだし。
立場によって、見方が変わるのが面白いところです。
最後に父親の介護について書かれていますが、ちょっと泣けました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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