【著者】染井為人
【発行日】2020年
【おすすめ度】★★☆ 面白かった おすすめします
【キーワード】逃亡生活,死刑囚,冤罪事件
【NDC10版】913.6 : 日本文学–小説.物語
真犯人なのか、それとも冤罪なのか
『正体』は、埼玉一家惨殺事件の少年死刑囚が脱獄した488日間の逃亡劇を、巧みな構成で描き出しています。
2歳を含む一家3人を惨殺し、死刑判決を受けた少年死刑囚・鏑木慶一。絶望の淵にあった彼が、ある日思いもよらない脱獄を決行します。東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館、新興宗教の教団、そして人手不足に喘ぐグループホーム…。様々な場所で潜伏生活を送りながら、必死に逃亡を続ける慶一。
本書は、単なる逃亡劇ではありません。慶一と出会う人々との交流を通して、社会の歪みや人間の複雑な感情が浮き彫りにされていきます。真犯人なのか、それとも冤罪なのか。慶一自身の葛藤と、彼を取り巻く人々のそれぞれの思惑が交錯し、息を呑むような展開が続きます。
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マヒマヒさん、私も読みました。まさに手に汗握る展開ですね。逃亡劇を他者視点で描き出していて、新鮮でした。
本当に最後まで目が離せませんでしたね。結末に関しては・・・作者もあとがきに書いてますので、許してあげましょう。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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