-6輪2足でどこまでもー 管理人 甲斐駒仙丈 
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第一部 兵士の娘
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第一部 兵士の娘

本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第一部 兵士の娘

【作者】香月美夜 

【発行日】2015年

【おすすめ度】★★☆ 面白かった。おすすめします。

【キーワード】異世界ファンタジー/グーテンベルグ/ものづくり

【NDC】913.6 日本文学 小説.物語 近代:明治以後

本やものづくりがテーマ

「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません」は、香月美夜氏によって執筆されたライトノベル作品であり、ファンタジーと転生ものの要素を含んだ興味深い作品です。

物語は、現代の日本から突如として異世界に転生した主人公・「マイン」としての新たな生活が始まるところから展開します。異世界では、身分や出自が社会的な階級制度によって厳格に決まっているため、元兵士である彼女が司書になるというのは非常に困難なことでした。しかし、マインは知識や才能を活かして逆境を乗り越え、本が愛される世界を作り出すために奮闘します。

おおっ。マヒマヒさん初のなろう系作品の投稿ですね。なろう系といえば、異世界に転生して、現代知識で無双して、ハーレムつくってウハウハ、っていうのが定番かと思っていますが・・・・。

確かに、異世界に転生することや、現代知識を利用するところ、次第に人が集まってくるところは、定番のお約束を踏んでいるのですが。全然違うんですよ。

本作は、異世界の複雑な社会制度や政治的な陰謀、そして主人公が困難を乗り越えて成長していく姿を描写することで、読者をひきつけます。特に本やものづくりがテーマとなっており、本の持つ力やものづくりの楽しさについてのメッセージが散りばめられています。

精緻なキャラクター描写

香月美夜氏の筆致は緻密で、キャラクターたちの心情や行動が丁寧に描写されています。また、登場する架空の本や知識の探求についての描写も興味深く、読者を引き込む要素となっています。

じゃあ冒険者ギルドによって、パーティーを作って、レベル上げして・・・というのもないの?

・・・ないです。こんなこと言うと男女差別といわれてしまうかもしれませんが、女性作家さんならではの、人と人の関係を中心に物語が展開していきます。異性とだけではなく、同性との人間関係もしっかりかかれています。

第一部「兵士の娘」のあらすじ

第一部は、主人公が一般兵士の娘として転生し、病弱な体をおして本づくりに奔走し、やがてその病弱な体の原因が『魔力』にあることを知り、生きるためには神殿に入るしかないことが判明するところまでになります。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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