【作者】妹尾昌俊
【発行日】2021年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】新型コロナ/全国一斉休校/教育現場のIT化
【NDC10版】372.107 日本教育史・事情 昭和時代後期. 平成時代 1945-
日本の学校は、変化に対応できない
『教師と学校の失敗学』は、コロナ禍で表出した日本の学校教育の課題を、データとファクトに基づいて徹底検証した書である。
著者は、コロナ禍の全国一斉休校において、日本の学校現場の多くで発生した課題、プリントを配って家庭任せにする、オンライン授業を導入したもののうまくいかず、授業内容を大幅に削減する、など具体的な例を挙げて指摘している。
その原因として、著者は、日本の学校が「変化に対応する力が弱い」という点を挙げる。日本の学校は、教師の裁量権が狭く、上意下達の組織になっている。また前例主義にもとらわれており、変化に対応する力が弱く、新たな課題に直面した際に素早く対応できなくなっている、としている
新型コロナウィルスが蔓延したとき、勤めていた会社でもえらい騒ぎになりました。学校でも当然そうですよね。
中学や高校の3年間をマスクで過ごし、学校生活も満足に遅れなかった子供たちがどんな教育を受けたのか、気になって。それと硬直した組織の混乱がどんなものだったのも知りたかっので、読んだんだよね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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