【名称】建屋のヒダリマキガヤ(たきのやのひだりまきがや)
【所在地】兵庫県、養父市
【おすすめ度】★★★ 一生に一度は見るべき
【周囲の環境】★★★ 静かに木と対話出来ます
【アクセス難易度】★★☆ 普通
ギャラリー
この木なんの木?
樹高は約二十六m、幹周りは約七.三mあります。全国のカヤノキでは第八位、西日本では第一位の巨木です。さらに、ヒダリマキカヤに限定すると全国一の巨木です。
種子に左巻きの螺旋模様があることから、ヒダリマキカヤと呼びます。
案内標識より
西日本一の巨木。しかも左巻きの種子と限定するなら日本一。ぜひその実を見てみたい、と思っていたのですが、あいにくと落ちていませんでした。
このヒダリマキカヤは、枯れ枝が目立ち、葉の密度が減少し、実もほとんど稔らないほど樹木が衰弱したことから、平成十九年度から三年間樹勢回復工事を実施しました。
地面を掘削調査すると、幹の北側から西側にかけて根が六mしか存在しませんでした。原因は搬入土砂の埋め立てや土質硬化による酸素不足で、根が枯死したものです。
このため土壌改良を実施し、根の生育条件を整えました。カヤは水を好むため、根の付近に水分が行き渡るように木製の水路を設置しました。そして土壌硬化を防ぐため樹木の生育範囲と人間の見学範囲を区分しました。
案内標識より
どうやら秋に来れば実が拾える、ということではないようです。動画を見ていただけたらわかりますが、水の流れる音が入っています。これが高台の立地と相まって、非常に居心地の良い空間を作っています。
コラム:朝来市の手前で、ちょっと寄り道
大阪・神戸方面から日本海側に抜けるのルートの一つとして、国道312号線があります。天空の城『竹田城』がある兵庫県朝来市で国道9号線と合流するのですが、ここで少し渋滞することがあります。都市部ほどではないですが、今まで気持ちよく走っていたので、ちょっと気分を削がれます。
そこでおすすめするのが、朝来市内に入る手前、朝来IC入口交差点で、国道429号線に入り、すぐに県道70号線に入るルートです。これを使うと、朝来市内の混雑を避けて、気持ちよく走れます。
『建屋のヒダリマキガヤ』はこのルート上に立っています。この周辺を走るたびに立ち寄っていたため、いつの間にかお気に入りの木になっていたのでした。
この周囲には、他にもたくさんの巨木があります。おってこのサイトで紹介していきたいと思っています。
ピンバック: 横室の大カヤ | 6輪2足生物の冒険