【作者】三浦健太郎(原作)スタジオ我画(漫画)森恒二(監修)
【発行日】2023年
【おすすめ度】★★★ 大変面白かった。 絶対読むべきです。
【キーワード】ダークファンタジー
【NDC10版】726.1 漫画. 劇画. 諷刺画
ダークファンタジーの傑作
『ベルセルク』は、闘争、暴力、陰謀、そして人間の内面の闇に焦点を当てたダークファンタジーの傑作です。三浦健太郎は、この作品を通じて、主人公ガッツと彼の仲間たちの過去や未来、そして彼らが直面する困難な試練を描き出しました。物語は、中世ヨーロッパ風の架空の世界において、力と野心、友情と裏切り、人間の複雑な感情を探求しています。
この作品の最も注目すべき要素の一つは、キャラクターの深化です。ガッツは、彼の過去からくる深い傷を抱え、巨大な剣“ドラゴンころし”を手に、使徒やゴッドハンドと呼ばれる超常のものと戦う孤独な戦士として描かれます。彼の運命の中で、友情と愛を見つけることになり、それが彼の成長と変化の鍵となります。また、仲間たちも同様に魅力的で、彼らのバックストーリーや人間関係が物語に深みを与えています。
三浦健太郎のアートワークも素晴らしく、戦闘シーンやモンスターなどの超絶的な書き込みは特に印象的です。彼のディテールへのこだわりと、キャラクターデザインの優れた仕事が、読者を物語の世界に没入させ、臨場感を味わわせてくれます。
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仙丈さんが心待ちにしていた漫画ですよね。最新の42巻はどうでした?
長かったー。もう続きは読めないかと思いました。42巻は停滞気味だったストーリーが大きく動き出したので、これから大いに期待できます。
未完のまま作者の急死。そして・・・・
原作者である三浦健太郎氏は、2021年5月に急性大動脈解離により54歳の若さで急死しました。そのため本作は未完のまま終わってしまうと思われていました。しかし一転。弟子が所属するスタジオ我画と、親友であり本作の最終回までの展開を聞かされていた森恒二により、続けられることになりました。42巻は三浦氏の死後、スタジオ我画と森氏によって描かれた作品です。
作風の違いとか、批判を受ける可能性がある中で、スタジオ我画と森氏は大変な決断をしましたね。
まさかこんな形で未完になるなんて、とがっかりしていたのですが、弟子と親友が続けることになり本当に感謝ですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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