【作者】フィリップKディック
【発行日】2012年(原書は1996年)
【おすすめ度】★★☆ 面白かった。おすすめします。
【キーワード】記憶売ります/火星/ディストピア小説
【NDC】933.7 英米文学 小説.物語 20世紀―
表紙_タイトル
ディックらしい独創的な世界観
『トータル・リコール』は、フィリップ・K・ディックによるSF小説である。西暦2084年、火星に憧れる技師が、夢による疑似体験を受けようとしたことで何者かに命を狙われ始める。彼は、自分の記憶が植え付けられた物であることを知った男は、本当の自分を探すため火星へ飛び立つ。
この小説は、ディックらしい、現実と虚構、記憶とアイデンティティが混ざり合う世界観が魅力である。また、主人公のアーネスト・ロンディーンという人物も、とても魅力的である。彼は、自分の記憶がすべて偽物かもしれないことを知りながらも、真実を探し求める強い意志を持っている。
トータル・リコールは、SF小説の傑作として、今なお多くの読者に愛されている。ディックらしい独創的な世界観は、以降のSF小説や映画に大きな影響を与えた。
超有名なSFの古典作品を投稿しましたね。確か邦題は『記憶売ります』でしたっけ?
そうですね。でも今では『トータル・リコール』の方がよく知られていますね。なんといっても映画の影響が大きいでしょう。
あの地球を貫通するエレベーターが出てくる話ですよね。
それは、2012年にリメイクされた方の映画『トータル・リコール』ですね。有名なのはやっぱり1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で製作された『トータル・リコール』の方ですね。アクションシーンなど、多くのオリジナルシーンが追加されてますが、こっちの方がより原作っぽいように思うよ。
私もシュワちゃん版の方がすきですね。「これは現実か夢か」最後のシーンが秀逸です。
他にも傑作SF短編が収載
『出口はどこかへの入口』
『地球防衛軍』:米ソ戦争をアンドロイドが代理で戦っている未来。
『訪問者』:大きな戦争のあと、人類は地上に住めなくなったが・・・・。
これ結構好き。ナウシカ(漫画版)の世界を彷彿とさせる。視点が違うけど。
そういえばそうですね。あのピラミッドの中の人視点ですね。こちらの方が潔いですが。
『世界をわが手に』:人類が孤独であると知った時、人間はあることに夢中になった。
なんか映画『MIB』のオリオンの首飾りが思い浮かびました。
私は、PCゲームの『シムシティー』を思い出しました。似たようなことやったかもしれない・・・・。
『ミスター・スペースシップ』:脳を宇宙船に移植したら?
『非O』:新人類出現!
『フード・メーカー』:心の中が読まれる未来。
『吊るされたよそ者』:死体が吊るされているのに人々は無関心。その理由は・・・・。
『マイノリティ・リポート』:3人の予知能力者が、犯罪を予知する未来。
これも映画化されてますよね。
トム・クルーズ主演ですね。
年をとってもかっこいいよね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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