【作者】牧兼充
【発行日】2022年
【おすすめ度】★☆☆ 面白かった。
【キーワード】イノベーションの経営学/定量論文
【NDC10版】336.17 経営政策. 経営計画 研究開発. 企業情報管理. 企業調査. 産業スパイ
海外の学術論文を具体的に読み解きながら紹介する
『イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学』は、イノベーションの経済学・経営学に関する研究成果を、32本の海外の学術論文を具体的に読み解きながら紹介する書籍である。イノベーションに関するさまざまな研究成果が紹介されており、その中でも特に重要な論文が取り上げられている。
- 海外の学術論文を具体的に読み解きながら、イノベーションに関する最新の知見を紹介している
- イノベーションの経済学・経営学に関するさまざまな視点から、イノベーションを理解できるようにしている
- イノベーションの成功と失敗の事例を交えて、イノベーションを成功させるためのヒントを提供している
特に、海外の学術論文を具体的に読み解きながら、イノベーションに関する最新の知見を紹介している点は、本書の大きな強みである。日本のビジネスの現場では、イノベーションに関する研究成果があまり活用されていない傾向があるが、本書を読むことで、海外の先進的な知見を学ぶことができる。
経済学・経営学の視点からの理解
イノベーションの経済学・経営学に関するさまざまな視点から、イノベーションを理解できるようにしている点も、本書の特徴である。イノベーションは、技術的進歩だけでなく、経済や社会の変化など、さまざまな要因が絡み合って起こるものである。本書では、そうしたさまざまな視点から、イノベーションを理解できるようにしている。
さらに、イノベーションの成功と失敗の事例を交えて、イノベーションを成功させるためのヒントを提供している点も、本書の価値である。イノベーションは、成功すれば大きな成果をもたらすが、失敗すれば大きな損失を被る可能性がある。本書では、そうした失敗の事例から、イノベーションを成功させるためのヒントを提供している。
タイトルの『経営学』を見逃していいたので、私は次のイノベーションにつながるかもしれない、萌芽的な科学論文を紹介してくれるのかと思っていました。
論文もなんだか数学的には高度ですが、単なるデータマイニングのようにも思えるし・・・・。
まあまあ。現役のエンジニア視点だとそうかもしれないですね。でも「モノが良ければ売れる」という時代でもないですし、モノ作りだけではなく、経済や経営を含めて総合的に考えてこそ、イノベーションが生まれるのでは?
そういう観点で読むと、本書はイノベーションが生まれるきっかけになると思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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