【作者】森博嗣
【発行日】1996年
【おすすめ度】★★☆ 面白かった。おすすめします。
【キーワード】レッドマジック/S&Mシリーズ
【NDC10版】913.6 日本文学 小説.物語 近代:明治以後
理系小説?
『すべてがFになる』は、森博嗣氏によって執筆された小説です。この作品は、ミステリー要素と数学的なテーマを融合させた独特の世界観が特徴であり、読者を驚かせる展開や深い考察を提供しています。
物語は、主人公の一人西之園萌絵が、天才科学者真賀田四季と、妃真加島(ひまかじま)という一般社会から隔絶した島で対面するところから始まります。そして萌絵がもう一人の主人公犀川創平と、大学のゼミ合宿の地として再び妃真加島を訪れたとき、殺人事件が発生します。「すべてがFになる」というメッセージを残して。
懐かしいな~。だいぶ昔に読んだことがあります。主人公の二人が登場するシリーズ(S&Mシリーズ)になっていて、数冊よみました。理系小説ともいわれていて、TVドラマにもなった『ガリレオ』と共に流行ってましたね。
内容が小難しいですが、何といっても犀川先生がかっこいいし、萌絵ちゃんがかわいいですね。
謎解きから人間ドラマまで
森博嗣氏は、数学や論理学の知識を駆使しながら、読者を驚かせるような謎解きを展開しています。また、登場人物の心情や人間関係にも丁寧な描写があり、物語の深みを増しています。作品全体には独特の雰囲気があり、読者を引き込む力があります。
『すべてがFになる』は、森博嗣氏の代表作として知られており、読者から高い評価を受けています。数学や謎解きが好きな方にとっては特に魅力的な作品であり、複雑なパズルのような物語が楽しめるでしょう。また、心理描写や人間ドラマにも配慮されているため、幅広い読者に楽しんでいただける作品となっています。
27年も前の作品ですが、コンピュータシステムやVRに関する記述は、色あせないね。森博嗣氏の理系の知識と洞察のスゴさを感じるね。
でも密室トリックにコンピュータを使うのは反則だと思いました。なんでも出来ちゃうじゃないですか。
タイトルの「すべてがF」という意味が分かると、腑に落ちるというか爽快感があるじゃないですか。これをオチに使いたいがために、話を書いたんじゃないかと思うくらいですね。ちなみに私は途中で気づきました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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